海外の大学の講義をオンライン受講をしてみた
数年前から話題になっているオンライン受講を私も受けたという記事です.
研究で解析ソフトを入れる必要が出てきたので,一通り勉強してみようと思い一念発起してオンライン講義を受けてみました.
「edX」というオンライン受講サービスです.会員登録して行うことができます.Google, Microsoftのアカウントを持っていれば簡単にログインすることが可能です.
私はANSYS社がスポンサーとなっている「A Hands-on Introduction to Engineering Simlations」という講義をとることにしました.
この講義はANSYS社がスポンサーになっているため,費用が無料であるということがポイントです.熱伝導の解析,材料の構造に関する解析,流体の解析の初歩を学ぶことができます.講義をするのはコーネル大学の教員です.コーネル大学はアイビーリーグに属する名門大学です.
会員登録をすると,下のような画面が表示されました.講義自体は無料ですが,修了証を発行するには5000円程度お金がかかるそうです.
著作権の関係で動画のスクショを示せないのですが,画面中心部に講義スライドが出現し,右側にスクリプト(全て英文)が示されます.動画の再生速度も変更可能です.英語が母国語でない人のためにも配慮されたサービスになっています.私は少しゆっくりに感じたので再生速度を1.25倍にして聞きました.
みんなはどこの国出身だい?に寄せられた答えが上の図です.画面中央に大きくインドと表示されている他に,ラトビア,チリ,マルタ,日本など様々な答えがあることが分かります.
問題例はこんな感じです.5分程度の講義を聞き,そのあとに質問に答えていくというスタイルです.このような理解を測るテストがたくさんあります.
100点満点中60点以上で合格です.選択式の問題が多い印象です.
選択肢を選び,「提出」ボタンを選択すると答え合わせになります.きちんと解説もしてくれます.
一応上の問題例の意味を説明しておくと(興味のない人は読まなくても良いです),3つの選択肢から1つの間違いを選択する問題となっています.一番上の選択肢は,「有限要素法では,私たちは微分方程式を代数方程式に書き換える.それぞれの代数方程式は1つの節点温度がその他全ての節点温度に関連する」となっています.講義中では「1つの節点が影響を及ぼすのは近傍のものである」という言及がなされていたため,この選択肢を選ぶのが正解になります.この問題1問をとっても algebraic「代数の」,polynomial「多項式の」nodal「節点の」など難解な語彙があり,ノートがないと難しいです.
私はGoogle翻訳に頼らずに問題を解いています.1回誘惑に負けて問題文をGoogle翻訳にかけて真反対の理解をしてしまい,間違えてしまいました笑
自分を信じて問題を解いた方が得点が高くなりそうです.
以上,オンライン学習サービスを受けてみたという紹介でした.今は専門に近い科目を受講していますが,継続して学習できたら経営学やコンピューターサイエンスを学びたいと考えています.
とても良いサービスですので,また英語の勉強にもなるので皆さんも是非オンラインの講義を受けてみてください!